どうも!そら(@sorazuki)です!
鉄血のオルフェンズも最終回意目前で胃が痛い展開ですが、、、、
シュトヘル最終回読んで泣いたので記事書きます。
さて、今回は月刊スピリッツ2017年5月号に掲載された、シュトヘル90話「最後の火箭」についてのネタバレ感想を書きます!!
★一番下に、今回の終わり方についてのアンケートがあります!是非投票よろしくお願いします!!★
Contents
前回までのあらすじ
モンゴルで皇子トルイの影武者として生きるユルール。
一方シュトヘルはモンゴルから命を狙われるが、スドーを体に戻して危機を脱出した。
そしてトルイの命を狙うメルミの火箭がヴェロニカの檻に着弾。ハラバルとユルール、トルイの矢、メルミの火箭、すべてが交錯した時ユルールのほうに火箭が。
絶対絶命の危機を救ったのは玉音堂を持ったシュトヘルだった。
玉音堂は砕け、ユルールだけがその場に生き残る。そしてスドーは元の世界に戻り・・・!?
シュトヘル最終回!14巻90話「時の彼方」内容&あらすじネタバレ感想!
現代の日本に戻った須藤は、文字でなくユルールを選んだことを振り返る。
「ユルールは生きる。あいつが許してくれなくてもだ。」
火箭の前に飛び込む前の、シュトヘルとスドーの二人の意識が混ざった身体は、スドーの意思が大きく働き、それにシュトヘルも同意した。
ユルールは、砕け散った玉音堂の欠片を握り、欠片一つでも自分の命では釣り合わないという。
「ひきかえにしたのが欠けて替えのないものと、・・・替えのない・・・人じゃないか」
ユルールは意識を失い、冷たくなったであろ倒れているシュトヘルの額に手をのせる。
そして大ハン、テムジンはユルールの首に縄をかけた。
玉音堂が砕け、自身とユルールの背に刻まれたものが意味の持たぬ模様になったと言い、トルイとなって生きるようユルールに告げた。
ユルールはトルイにも替えは無いと言うが、テムジンは語る。
「おまえを活かした人間に全て替えがないと知るなら、おまえは死ねない。 長く。」
ユルールは涙し、自身の首に縄をつながれながらも自分の脚で立ち、テムジンに続いた。
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1242年(30年後)
西夏国はモンゴル領となっていた。ガジが木板に文字を記す。
西夏国が滅亡して15年たったが、モンゴルは際限なく信仰を繰り返し、ついにその先端は西の西へ至ったらしい。
西へ向かうモンゴル軍のかたすみには両足首を切断された老婆がいたらしい。
彼女は、ヴェロニカは、プレスヴュテル・ヨハネスが地獄の民をひきいてきたと、元自国の言葉で叫んだ。
ヴェロニカは悪霊として噂になったが、その後どうなったかはわからない。
ガジは、自分も昔、悪霊を見たことがあるのだと自身の記憶を思い返す。
1214年(2年後)
ガジが言う。「まだ、あんたのこと書けそうもないよ。」「文字の写しとともに書きかけの手記が入っていた。”悪霊(あんた)”を愛していたと。」
「書きたいのもそのことなのにな。・・・”悪霊(シュトヘル)”。」
1216年(4年後)
ガジはガジかつての同胞とと再開する。
1219年(7年後)
ガジはある娘と出会う。
1224年(12年後)
ガジは世帯を持ち、子宝に恵まれる。
1226年(14年後)
ガジの元にモンゴル兵が徴兵に訪れる。ガジは片目であるということで徴兵を逃れた。
1227年(15年後)
西夏王は西征への出兵供出に応じなかったことを罰せられ、首府興慶を落とされ殺された。
そして、西夏王だけでなく、モンゴルの大ハン、テムジンもまたその生涯を閉じた。
それは、ハラバルの矢がテムジンの胸を貫いたことによるものだった。
テムジンが少数の供と山へ向かっている最中、ハラバルは木の上に組んだ足場に大きな矢をくくりつけ、その弓を弾いた。
テムジンは西夏女の腹から生まれたハラバルを見つめながら、その矢に胸を貫かせた。
西夏王が殺され、西夏国が消滅したこの年。西夏の文字が使われ始めたとガジは語る。
西夏はモンゴル領となったが、なんの咎めもなかったと言う。
ガジは交易路を行き交う商人や、感じの経を写す坊主に何度も木版と写本を貸し出した。
そのころの政権は、末子相続のしきたり通り、四皇子の末子であるトルイが代行した。
その”トルイ”の傍らには大鷲がおり、彼がユルールとヤラルトゥであることが伺える。
そして、彼は2年ほどで、突然、政権を自身の兄へ移譲した。
その翌年、モンゴルは再び金国へ攻め入った。
1232年(20年後)
金国新首府 開封の西南、モンゴル陣の塹壕内にその人はいた。
吹雪の中、大鷲を抱き、うずくまるユルールの元に、ハラバルは訪れた。
ハラバルは、四皇子のうち、前線にあるのはユルールだけなのかと問う。
ユルールは信用を得続ける必要があると答える。
皇子とユルールの間に信用はなく、背に西夏の文字で奴隷と刻まれた”トルイ”の即位を封じ続けるためにも西夏の文字はしばし守られている。
モンゴルの歴史にユルールの名前は残らない。
文字を愛し記すことで人の心を残せるといいながら、ユルールは自分は残ろうとしない。
「おれを作ったのは 出会いと望みだった。 付けられた名が 刻まれた傷が どう記されようが、記されまいが、いい。」
文字を残そうとする望みが、ユルールを作り、生かしてきた。
かつてハラバルは言った。ユルールが文字から祝福を受けていると。
トルイの姿がユルールであると、ハラバルに知らせたのは悪霊がハラバルの胸に書いた文字だったのだと。
ユルールはつらそうに目を閉じた。
「・・・葬って、くれたか・・・? あの人を・・・」
ハラバルは当時を思い返す。葬ろうとしたシュトヘルの首元から血が滲んでいる様子を見たことを。
悪霊の心臓が一泊脈打ったことを。
それから。
ゆっくり、止まっているほどゆっくり、少しずつ血が戻った。
同時に傷が少しずつふさがるのをゆっくりと待つような速度だった。
ハラバルは語る。それは、何者かがゆっくりと命を与え、病人の枕元からゆっくりと離れたかのようだったと。
そして、その人は、ユルールの目前に現れた。
あの頃と同じ、赤い髪を揺らして。
ユルールとシュトヘルはお互いを抱きしめた。
そして、現代では須藤の前にスズキさんが現れ、彼らも抱きしめ合う。
金国は 新首府、開封の落城からほどなくして滅びた。
東に憂いのないモンゴルは西へ西へ至り、ガジは再び”悪霊”の噂を聞くこととになったのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そして、次代が明に映り交易路が陸路から海路へ写る中で、西夏の中心地であった黒水城(カラ・ホト)はやがて砂漠に埋もれていくことになる。
交易路の衰退とともに、西夏文字が使われることも少なくなり、明の末期に絶えた。
随筆、格言、経典、詩歌、目録、そして手紙ー
西夏国そのものよりも長く生きた文字たちは 多くの記録を残した。
多くの出来事を、大奥の心を。
そして現代の須藤とスズキさんは元の次代の遺跡の発見のニュースと共に、ユルールの手紙を目にする。
「心」と文字が掘られた玉音堂の破片と共に出てきたその手紙には、「また会えたね、スドー」と始まる。
きみがおれを生かしたわけが今はわかる。
はじめは恨んだけれど。
記された文字はそれだけでは語らない。
人が、ふれてーーー そこに、出来事と心が生き返る。何度でも。
だから、人を
いつも静かに 文字は待っている。
そう、ユルールからの思いを託された文字は、静かにスドーを待っていた。
そして、今、その文字は、スドーがふれたことで、語ったのだ。
長い長い、悠久の時を経て。時の彼方から。
最終回感想!大人になったユルールとシュトヘルの対面、須藤とササキさんの再開に感涙。
正直、シュトヘルが息を吹き返すとはまったく思っていませんでした。
ユルールが切なく一生を終えて、でも、その筆が生んだ文字が、スドーに届くのだと、そんな切なくて儚いけれど、確かに思いの伝わる世界というもので終わるのかなぁと予測していたんですよね。。。
シュトヘルの髪の毛が、ページの端っこで揺らめいた瞬間、こんなに心を動かされると思わなかった。
ファンタジーと言えばそれだけなんだけど、シュトヘルには1話の処刑から生き返った瞬間から、本当にこんな出来事が大昔にあったんじゃないかと思わせる世界観がとても大好きです。
切なくシュトヘルが死んで終わっても良かったけれど、けど、今回の結末には私は優しさを感じれて、とても嬉しいです。
シュトヘルがトルイとして生きたというところは予想通りでしたので、ちょこちょこモンゴルの歴史に調べていてよかったです。
いつか、砂漠に飲まれた西夏の中心地であるカラ・ホトをいつかこの目で見てみようと思っています。
シュトヘルは何年かけて生き返ったのか?シュトヘルをみていたのはガジ??
今回の話は、自分であらすじを書いてはじめて気づく内容も多々ありました。
というか、正解はわからないんですが、こういうことじゃないかな、、、とコマとコマの間を読む楽しさがたくさんありました。逆に言うと、すごく頭を使って読まないと、面白さの解らない作品だとも思いますが。
今回、最後にユルールに出会ったシュトヘルの顔が描かれていなかったので、どのような風貌をしているのか、年齢はどうなのか、イマイチよく判りませんでした。
ハラバルは「ゆっくり、止まっているほどのゆっくり、少しずつ血が戻った。」「同時に傷が少しずつふさがるのをゆっくりと待つような速度だった。」と語っていました。
私は2年以上かかったのではないかな。と思います。もしくは、2年以上眠ったままでいた。
なぜなら、ガジが「俺も昔 悪霊を見たことがあった・・・」という回想で、1214年のころの回想に戻るからです。
このとき、ガジのもとには仲間もまだ戻っておらず、妻も迎えては居なかった。誰に話しかけているのか。
私の勝手な予想ですが、これはもしかしたら、眠ったままのシュトヘルに声をかけていたのではないでしょうか。
なんだかそんな感じがします。27年ぐらいに目が冷めたのではないでしょうか。(ちょっと夢見てる。)
そしたら、ユルールとシュトヘルの年齢差が15年ぐらい縮まってても不思議じゃない!!
ハラバルはおそらくテムジンを討ちとることが第一だったと思うので、シュトヘルを誰かに預けていたと考えるのが普通です。
だとすれば、シュトヘルに(正確にはスドーに)惚れていたガジは適任だと思います。
その後のユルールとシュトヘルはどうなったのか史実を交えて妄想予想!
ユルールはトルイとして生きたということですので、史実と照らし合わせて考えてみたいと思います。
テムジン=チンギスと考えてwikipediaを見てみて下さい。↓
1227年、チンギスが没すると父の所有していた家産と直轄ウルスの101個千人隊に相当する部民、軍隊のすべてを相続し、親族中で飛びぬけた財力と軍事力を獲得、後継の大ハーン選出まで帝国の政務を代行する監国の地位についた。
そして2年後、後継の大ハーンの選出にあたっては自身の即位を固辞し、父チンギスが生前に後継者に定める意向を示していたという兄オゴデイを第二代大ハーンに推し、即位させた。
オゴデイが即位すると、4個千人隊のウルスしか所有しない兄オゴディに、自身のウルスの大部分の指揮権を譲り、その一将軍に甘んじた。
まもなくオゴデイを中心に金に対する作戦(モンゴル帝国の金朝征服)が再開されると、右翼軍の司令官として金朝との最終戦争に参戦して金領西部の山間部に侵攻し、1232年に完顔陳和尚率いる金軍を三峰山の戦いで破って金の主力を壊滅させる戦功をあげた。
しかし、オゴデイの本軍と合流して帰還する途上、モンゴル高原に至ったところで急死した。
深酒のためと言われるが、『元朝秘史』、『集史』、『元史』などのトルイの子孫の政権で編まれた諸史料は、いずれも「病に罹ったオゴデイの身代わりとなるために、呪いの掛かった酒を飲み干して死んだ」とする逸話を伝える。
トルイの急死を、弟の人望と功績を恐れた兄オゴデイによる謀殺とみる説もある。
中国通史によると、トルイが生きたのは 1192年 ~ 1232年とあるようです。つまり、40歳で亡くなっています。
ユルールが成り代わったのが1212年だとして、その後20年しか生きていないことになります。
となると、、、、、めちゃくちゃ切ないことを言ってもいいですか。。。
ユルールは、この、シュトヘルと出会った年に、トルイとして死んだのです。。。。
めちゃくちゃ希望あることを言ってもいいですか。
この後、ユルールは、”トルイ”としての生き方を辞めたのです。ユルールはきっと、自分が死んだと見せかけることは容易なことだったと思います。
きっと、今一度、”ユルール”として生きたのだと。そう思わずにはいられない。
自分の名を、本当の名を記してくれる人と、再び出会った。
きっと、ユルールは、最期は”ユルール”として終われたのだと思います。
あぁ。
こんなにも、歴史と折り重なって描かれる物語が面白いと思えることはありません。
読めば読むほど、知れば知るだけ物語が生まれる。
シュトヘルと再会したユルールがその後どう生きていったのか。それはとても優しい。
スズキさんがと須藤は結局ユルールとシュトヘルの子孫なの??
今回いろいろと謎が残りました。
スズキさんはユルールの面影を色濃く持っていますし、須藤はシュトヘルにそっくりですよね。
この4人の関係性がはっきりわからないままの最終回となりました。
生まれ変わりなのか、血をひいているのか。
史実上のトルイに10人の子供はいますので、ユルールの血がのこっているということはありえなくはないはずです。
しかし、そうなると、スド―の血はどうなるのでしょうか。
いろいろ考えると、シュトヘルとユルールの間に子供が生まれたと考えられなくもないようにも思えてきます。
ただの生まれ変わりなのかもしれませんが、今775年を超えて、血の一滴にでも、シュトヘルとユルールの遺伝子が、スズキさんと須藤にはまじっている気がしています。
ちょっと夢見てもいいと思うので。
シュトヘル最終回はよかった?悪かった?感想アンケート!!
最終巻の発売日はいつ?
単行本第14巻は2017年5月12日頃発売予定らしいです!
投稿者プロフィール
- 【そらの書き物】の管理人。週刊少年ジャンプを愛読書に、会社員魂を燃やして働いていたけれど、退職して独立し上京。現在は法人化を目指してコツコツやってます。
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