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昨日やっと無限の住人の原作30巻全巻読破完了しました!!いや、よかった。ほんとよかった。映画では語られないところとかいっぱいあったし、深い部分はやっぱり原作読まないとわからないなぁと再認識しました。
無限の住人の原作は、10代のころに少しだけ読んでいたのですが、最終回を知らなくて、どうせならはじめから読み直してやるとここ一週間、お風呂は居る時とかひたすらむげにん読んでました。
Contents
【無限の住人】原作最終回ネタバレ感想!凛が天津影久に下した決断は?
語りたいことはたくさんあるのだけれど、解っててもやっぱり天津影久の最後がとてもきました。
乙橘槇絵の最期の闘いと死に方が男前すぎる
槇絵さんの天津影久に対する思いにも、なんというか、とても切ない思いがありました。
槇絵さんが自身の舌を噛み切って、吐血しているように見せた意図を知った時、あぁ、この人はどれだけ天津影久の側にいたいのかと考えると、胸が潰される思いでした。
槇絵さんが結核に侵されていることは事実なのでしょうが、それでも必死に立ち回る姿に心惹かれましたし、彼女の行動意図が天津を守ること以外にないことがとても切なかった。
槇絵は始めは天津の考え方などに疑問を持っていたように感じていましたが、終盤はとにかく自身の信念がもう天津を生かすことからブレていなかったように思えました。
そして、少し彼女の人間らしさを感じた時、何故か涙がこぼれた。
「逸刀流が滅び去って 僅か残った仲間達も全て斃れ 一人になった影久を見て・・・ 高揚している私がいる」
「私 こんなに生きたいと思ったの 生まれ初めてです」
偽一の右腕を斬り上げた後、自身の策の全ては吐鉤群のところへ偽一たちを合流させないためだったと語る槇絵さんをみて、あぁ、この人はいつのまにこんなに強くなったのだろうと思った。
そして、自分に正直になったのだと思った。
自身の右手を縫い合わせていたころとは別人だった。
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剣で生きた人が銃弾で死ぬのがとても悲しい
別に剣士を銃で殺して悪いわけではないのだけれど、それでも少し切なかったのと、槇絵さんは剣では負けなかったのだという安堵感があった不思議な読後の感覚がありました。
英の部下の女たちが放った銃弾が、槇絵と吐鉤群の娘を貫いた時、この人達はどんな気持ちで大事な人の前に自分の身を盾にしたのだろうととても胸が痛む思いでした。
槇絵さんは天津のはとこにあたるわけですが、最期に幼少期の思い出が描かれたのには、沙村さん卑怯だ、、、と思いました。
天津影久と槇絵は、約束していた。いつかは槇絵が影久よりも強くなると。だから強くなるまでは側にいるのだと。そして、最期の会話が、切なすぎて、あぁ、この人たちはきっとお互いが無ければ生きていないのだと、そう思いました。
「なれた・・・?」
「・・・・・・・・・・なれま・・・・せんでした」
「・・・・・・・・・・・そう・・ ・・・・・・よかった・・・」
「じゃぁ・・・私が・・・貴方の隣にいる意味は・・・・まだ・・・あるのね」
「・・・・・・・焼き付けて・・・その目に 私・・・・・・ がんばるからね・・・まだまだ・・・」
銃弾を受けた体でも戦う槇絵が、とても、なんというか、かっこよかった。
全体的に言って、無限の住人は男よりか女の方がかっこよい気がする。吐鉤群はちょっと別格だと思ったのだけれど、結局娘を捨てられなかった。天津影久も万次も女に守られ、女も自身の身を盾にすることを厭わない。
だからこそ、私もこんなふうになれたらなぁという思いがして、自分の情けなさも含めて涙が出るんだろうと思うんだ。
凛が万次を守る理由に心打たれて
194話で、凛ちゃんが瀕死の万次を庇う姿に、もう、ほんとこの子はどうしてこうなんだろうかと本気で悩んだ。
万次の上に自分の長着をかぶせ、その上に自分の身をかぶせる。そして、相手に気づかれないよう切りさばいた自分の左手からの出血を、万次の血と見せかけて反撃の機会を伺う。
「この男は 卍さんは用心棒であり 兄であり 父でありました」
「旅の中で色々なことを教えてくれた人です そして・・・私のために 自らを凌駕する相手にすら立ち向かっていく人です」
「だからこれは 貴方のせいではありません 卍さんを殺したのは私・・・・・・ 私です」
「だから この男が死ぬなら 私も生きてはおれない 卍さんは 私のかわりに傷付き 私のかわりに死んだのだから」
「この男の死は・・・私の死です」
もしも、天津影久が浅野家を殺さなければ、凛が万次と出会わなければ、ちがった未来があったのだろうと思う。けれど、この物語はそうならず、天津は凛の両親を殺し、凛は万次を用心棒とした。
14歳で両親を殺された女の子が、16で万次に出会い、17で自身の信念を貫く物語なんだなぁと、すごい話だと改めて感じました。
つづき:凛が天津影久を殺さないとならないと思った理由とは。最終回の結末は?
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- 【そらの書き物】の管理人。週刊少年ジャンプを愛読書に、会社員魂を燃やして働いていたけれど、退職して独立し上京。現在は法人化を目指してコツコツやってます。
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