本日も「そらの書き物」にお越しいただき、ありがとうございます!そら(@sorazukisora)です!
今日は、めっちゃヤバイ本に出会ってしまったので記事を書きます。
1400円の本でしたが、私はこれ0が一つ多くてもいいと思いました。めっちゃよかった。
Contents
マンガ原作者【河本ほむら】の【2つの夢を叶える方法】の内容ネタバレ
アニメ化もされた漫画、「賭ケグルイ」の原作者である、河本ほむら先生の考え方が詰まった本です。
河本ほむら先生は、大学の法学部を卒業後、法科大学院に進学され、卒業後司法試験に合格しています。
この本で語られていますが、司法試験の勉強と漫画賞への応募を同時進行で行い、両方成功をおさめるという体験をされています。
それらの体験の中で、河本ほむら先生がどのような考えの元、対策をしてどのような行動をとってきたのかがわかりやすくまとめられています。
構成としては、まず半分を用いて、【夢の叶え方】についての記述があり、後の半分で【複数の夢の叶え方】について語られています。
基本的には成功した人がよく言う内容とのかぶりもあります。
例えば、時間の使い方について、不要な人間関係についてへの言及や、素直であることの大切さについてです。
なくなっても支障がない他人との関わりを判別すること(P、110)
自分よりも経験値の高い人が「良い」と言うことは、一度は言う通りに全てやるべき(P、136)
まぁ、ここらへんについてはよく言われることですし、そこまで目新しさがあるわけではありません。
私が何に感動したかというと、【夢の設定方法】と【夢の種類には2種類】があるという点についての考え方についてです。
また、【漫画を描く】ということと、【法を身近に感じる人を増やす】という自分の複数個の軸の立て方がとても参考になりました。
夢には条件がある?自分が何を求めているのかを明確にするにはどうしたらいいのか?
最近思うことが多いのですが、「あなたの夢は何ですか?」と聞かれて明確に答えることが出来る人がどのくらいいるでしょうか?
この質問に対して、「なんちゃらになりたい」とか、「なんちゃらをしたい」とか、そういう回答があるのかもしれません。
が、河本ほむら先生の考え方がとても新鮮でした。
河本ほむら先生の例え方がとても素敵すぎて、そのまま転載させていただきます。
ここは、是非原文をすべて読んでいただきたい。
例えば、オペラ歌手になりたいという人がいます。
しかし趣味でヴォーカルとして参加していたジャズバンド活動がうまくいき、週末ごとにジャズバーに呼ばれて固定ファンもできたとします。
この人は夢に破れた人でしょうか?
その答えは本人の気持ち次第です。
そしてその答えを分けるものが(その人の)夢の条件になります。
もし、その人の夢がオペラ歌手になることではなく、本当は「自分の歌で人に感動を与えたい」だったらどうでしょうか。
オペラはたまたま音楽一家に生まれ、両親が好んでいたから馴染みがあって取り組んでいただけかもしれません。
そう考えると、この人は夢を叶えたことになります。(P、033)
目指す夢に対して、どこまでが絶対必須条件で、どこからが代替可能なものなのかということを考える必要があると言っています。
河本ほむら先生自身も、自分は「売れっ子の漫画家になる」というものは不要で、「漫画でお金を稼ぐ」ということが必要条件だと判断したため今の道を進んできたと語られています。
また、その夢は、目指しているのか、憧れているだけなのかということについても言及されており、「ジョジョ」への憧れを例に出しています。
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種目には種類がある??消費型の夢と供給型の夢
私が読んでいて「うおおおおおお」と声に出して叫んでしまったのはこの部分です。
夢は2種類に分けられて、消費型の夢と供給型の夢があると書かれていました。
「おいしいケーキを食べてまわりたい」というのは消費型の夢で、「おいしいケーキを作ることで生計を立てたい」というおは供給型の夢です。
消費型の夢 → 消費による自己実現(原資が必要)
供給型の夢 → 誰かに提供することによる自己実現(技術などが必要)
(P、46)
ここで、私はいろいろと悩みがスッと晴れた気がしました。
なお、消費型の夢は、その多くが お金 時間 手段 があれば手に入るはずです。
物や権利を購入するお金、消費するための時間、欲しいものを手にするための手段です。
それらを自分のものにするための方法を論理的に考えて行動すればよいでしょう。
せや、せやねん。
私はあれやわ。私の夢は完全供給型やわ。完全供給型の人が、何も考えずに消費型の夢の人が夢をかなえるための行動をとっていても、私の夢は近づいてこうへん。
やから、夢に近づいている感じがしなくてしんどかったんや。。。。
目からうろこでした。
この本の何がすごいかっていうと、私にドンピシャだった。最高のストレートど真ん中でした。いろいろ泣けたし。
ここに書いているのは、他人に自分で作り上げたものを届けたいという願望が僅かでもある人にむけたものです。(P、50)
本気で感謝しか無い。なかなかこういう本って無いって思った。
人生ではお金と時間と健康が大事だよー だからそれを手に入れるためにはどうしたらいいのかなーっていう本はいっぱいあるんだけど、マズローの欲求5段階説も例に上げながら「自己実現欲求」についてわかりやすく書いてる本ってなかなか出会えてなかったんですよ-
「独自性の磨き方」と「勝つイメージ」の作り方がめっちゃすごい!
また、成功体験を積んでいくということなど、改めて漫画原作者さんからの目線で書かれると面白いです。
なにより、自分の勝算についての考え方が、さすがギャンブル漫画の原作者だなーと思わせる視点がたくさんあって面白かったです。
独自性は、なぜその人が行い、表現する意味があるかの根拠になり、自分の価値に直結します。(P、62)
私も多少は創作活動を経験してきた人間なのでわかるのですが、「何故作るのか」という問に対して、明確に回答出来る人ばかりかといえばそうでもありません。
ただ、その行動が生活基盤を支える目的以外で行動している人というのは、「好きだから」という想いはほとんどの方が持っているのではないかと感じました。
漫画原作者としての視点で「おもしろさ」を追求する時に、「正解がわからなければ自分が好きなものを突き詰めたほうがよい」という考えを持たれてる話についても、何故そう思うのかということも含めて論理的に説明されているのが印象的でした。
「正しさ」より「楽しさ」ってやつですね。
私は文系ですが、どっちかというと、めちゃくちゃフィーリングタイプだと思います。
予定を考えるのも、逆算思考も大変苦手です。
苦手すぎて、サラリーマンになってからはめちゃくちゃ苦労しました。
が、今では半年先の仕事の準備も必死になってやっています。
この本の中で河本ほむら先生が出した例で印象的だったのが次の2つです。
●サラリーマン漫画の金字塔「島耕作」シリーズの作者は元々家電メーカーの社員。
●ケンタッキーフライドチキンの創業者は65歳から”ケンタッキー”を作った。
この本のテーマは「2つの夢を叶える方法」について語られているのですが、基本的に体験はすべて生かすことができると明言しています。
また、2つの夢を持つことで、退路が確保できるという利点があると語っています。
ここらへんは超面白いので、是非読んでいただきたいのですが、基本的に夢を最短で叶えるためにはやはり不要なことを削る必要があるため、どちらかを諦めるか後に回すというのが現実的に思えます。
しかし、そういった一般的な思考に対して、複数個の夢を持つことのメリットや考え方を語られているのはとても参考になりました。
「ぜってーやりとげてやる」って気持ちにもなりました。
この本に出会って私が良かったと思うこと
私は性格上、一つの目標に向かって努力するタイプではありません。
「広く浅く」を絵に描いたような人間だと思っています。
小学生の頃は小学校の先生になりたかったので、泳げる、ピアノ弾ける、跳び箱跳べる、走れる、絵が描けるなど、とにかく幅広くなんでもできなくてはならないという精神で育ちました。
その中で漫画は私を私たらしめる要素の多くを構築してくれました。「この漫画を読んでなかったら今の私はいない」という本はたくさんあります。
出会ってきた順番的に言うとこんな感じだと思います↓ たくさんありすぎるので、影響が大きかったものをピックアップ
・シャーマンキング ←多様性の受け入れにつながる。中庸の考え方を学ぶ。精神の強さが闘いの強さに直結することを知る。
・俺は直角 ←元々時代劇が好きだったけど、ここらへんで武士道についての考え方を認識する
・ヒカルの碁 ←私の職業観の確立につながる
・サラリーマン金太郎 ←サラリーマンは毎日が闘いなのだということを知る
・シュトヘル ←私の自己実現願望の確立につながる 「私が死んでも消えないのか」
・おおきく振りかぶって ←「全国大会優勝」を目標にできる人間側に入りたいと思う(田島と花井の考え方の違いとモモカンの思考方法)
・天元突破グレンラガン(アニメ) ←人類は何故生きているのか疑問を持つ。後から続く人へのつなげ方を考えるようになる
・銀魂 ← 二次創作と史実がごっちゃになって、吉田松陰の死に方について考えて自分の理想の死に方を考えるようになる
・モブサイコ ← 自分の能力と自分の望む姿とのギャップや考え方についての新しい視点を得る
・キングダム ← 今後、日本という国はどういう方向に進むのか気にするようになる←NEW!
まぁ、簡単に言うと、めっちゃ壮大\(^o^)/
めっちゃ楽しい。漫画ってホント楽しい。自分が想像もしない人生を体験できるというか、自分ならどうするかとか考えると、こんな楽しいこと無いなーって思う。
まぁ、私が今まで今の会社で働き続けているのって漫画の力が大きすぎる。
悩んだら、好きな漫画のキャラクターを脳内から引っ張ってきて、「これどうしたらいいかなー」って相談したら「死にはしないから大丈夫だ」って回答がだいたい来たので頑張れた(笑)
結局高校の頃デザイナーになりたいなーと決めて、デザイナーになったわけですが、なったからといってそこがゴールでは無いわけです。
もともと多趣味で、進撃の巨人を読んだら馬に乗りたくなって乗馬体験に行き、ベイビーステップにハマったら、テニス教室に通うという超自由な生活をしていました。
ただ、最近、私はこのままでいいのだろうか、、、と自問自答する時間が増えており、なんとかしたいなーと思っていたのです。
しかし、何がしたいのかよくわからないし、ただ、お金と健康は大事だし、限られた時間の使い方についてもう少し上手くなりたいなーと漠然として思っていました。
そんな中、複数の夢を叶えるにはどうしたらいいのか、何をどう切り捨てるのか、どうやってその夢を叶えるための行動を継続していくのか、という具体例に出会えたことは大変助けになりました。
最近になって、「こういうことができるようになりたい」と思ったら、それが出来る人を探して、どうやって出来るようになったのかを知るのが一番の近道だということに気づきました。
そんな中、お目当ての人に出会えたことは大変な僥倖だったと思っています。
正直、私は「賭ケグルイ」を読んでいません。
読んでいませんが、河本ほむら先生のHPに載っている「ドミニウム」をちらっと拝見し、これは読みたいなリストに堂々入りしたところです。
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まとめ:2つの夢を叶えるにはどうしたらいいのか
この本が「自分が幸せであり続けることは周囲の人の幸せ」と締めくくっているように、夢は幸福の手段であるとまとめてあります。
河本ほむら先生は、「漫画の連載獲得」と「司法試験合格」という夢をほぼ同時に実現しています。
しかし、今回この本を読んで思ったのは、2つの夢を同時に叶えることは、必須条件では無いということです。
もし夢の形が定まらないのであれば、逆の発送をしてみてはどうでしょうか。
「小さな夢を積み重ねて大きな夢を実現する」ことの逆です。
つまり 今叶えたい小さな夢の延長線上にある大きな夢を設計するということです。(P、178)
私には上記の言葉がとても有り難かったです。
やりたいことはたくさんあるのだけど、それがすべてポロポロしていて、結局ゴールが見えない。しんどいなーと思っていました。
例えば会社の仕事でチャレンジしてみたい業務があるとします。それを足掛かりにしたとしたら、次に何が出来るか想像してみてください。
実際に取り組めば必然的に現実との称号は行われるのですから、妄想のようになったって構いません。
出世に繋がるかもしれませんし、その分野での転職ができるかもしれません。プライベートで役に立つこともあるかもしれません。(P、179)
今ちょうど会社の仕事がけっこうヘビーで、正直月曜日にジャンプを読むのがしんどいです。
でも、今回この本にいろいろと助けられました。
先程書きましたが、カーネル・サンダースが65歳から偉業を成し遂げた話も私にはインパクトが大きかったです。
で、考えたんですが、私は死ぬまで何かを創り出しながら生きていきたいと思う。
ので、例え60歳で死ぬとしても、まだあと半分以上時間は残っているわけで、私が今まで生きてきた時間と同じだけの時間があれば、きっともっともっと考えも洗練されていくだろうし、知らないことを知ると思う。
だから、そんなに焦って夢を決めつけて頑張るとかするんじゃなくて、ちゃんと「目の前のチャレンジしてみたいこと」に真剣に向き合っていきたいなーって思った。
でもって、余暇の時間をぐーたらなんも考えずに過ごすんじゃなくて、「チャレンジしてみたいこと」の成功率が少しでも上がるように行動して、勝てる場を探して戦っていきたい。
数をこなして闘い続けて、勝負の場を超えるレベルを身に着けて、1つずつ、私の夢を現実にしていきたい。
そうしたら、今叶えたい小さな夢の延長線上にある大きな夢を設計して、その大きな夢を叶える!!
それがもしかしたら65歳かもしれないから、ちゃんと65歳でも健康で仕事ができて、元気に美味しいもの食べれる生活基盤を築いておく必要がある。
そう考えたら、自然とストンと焦りがなくなりました。
人と比べるんじゃなくて、自分の得たい感情となりたい姿との自分の距離を少しずつ詰めていけるようになりたいなーと。
久々にいろいろと殴り書きしながら眠気を忘れて読んだ活字本でした!!
ここまで読んで頂きありがとうございます!!
自伝漫画やエッセイ漫画も好きでけっこう読んでます^^
投稿者プロフィール
- 【そらの書き物】の管理人。週刊少年ジャンプを愛読書に、会社員魂を燃やして働いていたけれど、退職して独立し上京。現在は法人化を目指してコツコツやってます。
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